訳者一覧:
 設定ファイル (cf)
 はじめに
 典型的な .mc
 M4 入門
 /etc/mail/
OSTYPE 定義
 LOCAL_MAILER
 USENET
 SMTP
 UUCP
 FAX
 POP
 Procmail
 mail11
 phquery
 cyrus
 qpage
DOMAIN 定義
MAILER 定義
FEATURE 定義
 HACK 機能
 サイトの設定(旧式)
 UUCP メイラ
 書換規則の微調整
LOCAL_RULES
  LOCAL_CONFIG
 マスカレードと中継
 LDAP
 LDAP 再配送
 ANTI-SPAM (未完)
  中継
  送信元の確認
  データべース(アクセス表)
  MAPS プロジェクト
  アクセス表の左項で微調整
  Delay all checks
 STARTTLS
  中継
  Received: ヘッダ
 SMTP 認証
 メイラ・ルールセット追加
 メールフィルタの追加
 待行列の追加
 SMTP 以外の設定
 私は誰ですか?
 複数のホスト名
 MAILERTABLE
 USERDB で氏名との対応付
 その他雑多な特殊機能 (+)
 セキュリティ
 詳細な設定 (confXXXX)
 メッセージ送信
 Map Formats
 src ディレクトリ構成
 Administrative Details
  RULESETS
  MAILERS
  MACROS
  CLASSES
  M4 DIVERSIONS
 日本語訳変更点

この画面は http://home.jp.FreeBSD.org/~koga/cf/ から勝手に持って来て自分用に見易くしたものです。 原本の更新よりも古い可能性があります。
http://www.sendmail.org/m4/mailers.html Last Update: "2005/12/01 09:50:22 makoto"

MAILER 定義

インターネットの構成が洗練されて きているおかげで、 現在の版では以前の版に比べて、 利用出来る メイラが少なくて済むようになっています。 通常、 MAILER の定義は 設定ファイル (*.mc) の最後に記述します。
local
local メイラおよび prog メイラ。ほとんどの場合で必要と なります。唯一の例外は、すべてのメールを他のサイトへ転 送する場合です。いづれにしても、 この local メイラは自動的に組み込まれます。
smtp
Simple Mail Transport Protocol (SMTP) メイラ。 このメイラは、 ゲートウェイの内側などのホストを隠しません。 このメイラが使用される場合、すべてのホストが DNS によ って参照可能であることが想定されています。実際には、こ のファイルでは以下の五つのメイラを定義しています。
  • "smtp" 相手のサーバへ通常の (古い形式の) SMTP 配送 を行ないます。
  • "esmtp" 相手のサーバへ拡張 SMTP 配送を行ないます。
  • "smtp8" 8ビットデータを MIME 変換せずに SMTP 配送しま す (つまり、相手の通知にかかわらず、相手が 8ビットデータを受け付け可能であることがわかっ ている、ということを宣言することになります)。
  • "dsmtp" オンデマンド配送を行ないます。
  • "relay" RELAY_HOST, LUSER_RELAY, MAIL_HUB への配送を行 ないます。
uucp
UNIX-to-UNIX Copy プログラムメイラ。実際には、これは "uucp-old" (別名 "uucp") と "uucp-new" (別名 "suucp") の二つのメイラを定義します。後者は、相手の UUCP メイラ が一度の転送に対して複数の受信者を扱うことができること が分かっている場合に使用します。smtp メイラも設定ファ イルに定義されている場合、さらに二つのメイラ ("uucp-dom" と "uucp-uudom") も定義されます。

[注意:

MAILER(uucp) の前に MAILER(smtp) を指定
する必要があります]

uucp メイラを組み込んだ場合、sendmail は、 クラス U に含まれる名前を見つけると、それらをすべて uucp-old へ配送します。同様に、クラス Y は uucp-new へ、 クラス Z は uucp-uudom へ配送します。

なお、これは受信 側で動いている rmail の版に依存するものであり、 必ずしも設定で期待したとおりになるとは限らないことに注 意が必要です。 詳しくは、後出の UUCP メイラについての章を参照してください。

usenet
Usenet (ネットニュース) 配送。これを指定すると、 ``group.usenet'' という名前のローカルのユーザ宛てのす べてのメールを ``inews'' プログラムへ渡す特別なルール がルールセット 0 に追加されます。これは、すべてのニュ ースグループに対して機能するため、セキュリティ上の問題 となる可能性があることに注意してください。
fax
FAX 送信。これは実験的なもので、Sam Leffler 作のソフト ウェア HylaFAX にもとづいています。詳しくは http://www.hylafax.org/ を参照してください。
pop
Post Office Protocol (POP)。
procmail
procmail (sendmail には付属していません) へのインター フェース。

これは mailertable の中で利用するようになっ ています。たとえば、「あるドメイン宛てのすべてのメール をある人へ転送するにはどうすればよいか?」という問題が よくあります。

そのような場合、このメイラ定義をすることで、 次のような mailertable を解釈させることができます。

procmail:/etc/procmailrcs/host.com
上記で参照している /etc/procmailrcs/host.com の内身は次のようになります。
:0	# forward mail for host.com
! -oi -f $1 person@other.host
この設定で、(任意のローカルパート)@host.com は、 person@other.host に送信されます。procmail のスクリプ トにおいて、$1 は発信者の名前、$2 は受信者の名前です。

これを FEATURE(`local_procmail') と一緒に使用する場合 は、この FEATURE 定義を最初に置く必要があります。

mail11
DECnet の mail11 メイラ。 ftp://gatekeeper.dec.com/pub/DEC/ から (もちろ ん DECnet からでも) 入手できる mail11 プログラムを利用 している場合にのみ有効です。これは Phase IV DECnet の サポート用のものですが、もしサイトで Phase V DECnet が あるならば、さらに問題を抱えることになるでしょう。
phquery
phquery プログラム。直観的にはわかりづらいですが、これ は内部的に "ph" メイラとして参照されるものです。CCSO ネームサーバ検索を行なうために使うことができます。この メイラが使用する phquery プログラムは、ph クライアント と共に配布されています。
cyrus
cyrus メイラおよび cyrusbb メイラ。cyrus メイラは、ロ ーカルの cyrus ユーザへ配送します。このメイラでは、 "user+detail@local.host" というシンタックスが使用でき ます。このとき、ACL で許可されていれば user の "detail" メールボックスのへの配送を行ないます。cyrusbb メイラは、あるシステムワイドな cyrus メールボックスの ACL で許可されている場合には、そのメールボックスへ配送 します。cyrus メイラは、local メイラよりも後に定義する 必要があります。
qpage
ポケットベルへのインターフェースである qpage メイラ。 詳しくは http://www.qpage.org/ を参照してください。
実は、 local メイラは、 "user+detail" 形式のアドレス も処理することができます。 その場合 "+detail" の部分の文字列は、 どのメールボックスに分類すべきかには使われませんが、 ある種の ローカルのメールプログラム(特に、FEATURE(`local_procmail') ) ではうまく利用することが出来るはずです。 つまり、その場合、 "eric", "eric+sendmail", "eric+sww" はいずれも同じユーザを表しますが、 付加されている <null>, "sendmail", "sww" の部分の文字列をメールの振分けに使うことが出来ます。

この画面は jeedosaquin を使って表示しています。

Copyright cf Project

これらの画面は http://home.jp.FreeBSD.org/~koga/cf/ から勝手に持って来て自分用に見易くした(つもりの)ものです。 原訳の更新よりも古い可能性があります。
英語版: http://home.jp.freebsd.org/~koga/cf/README.orig
Last Update: Sat, 07 Jun 2014 13:16:17 GMT 1.66 2008/03/08